「眼鏡屋のしごと。」
眼鏡屋の仕事は実は大変手間がかかる。
どんなフレームが好みか。
用途、ファッションスタイル、使い勝手、、、etc。
様々な角度から提案する。
ここまでは洋服屋さんなど、
おそらく一般的な小売り業とほぼ変わらないが、
眼鏡は他から仕入れたものをそのまま売る事はできない。
それが眼鏡屋が一般的な小売業と少しばかり違うところ。
半分小売り、半分技術職、
(実際は半分以上技術職だと思うが。。)
こう呼ばれる所以はここから先にある。
検眼を行ない、
快適な視野を得られるように適切なレンズ度数、レンズの種類を決める。
年齢、職業、生活スタイル、、、etc。
様々な角度から検証する。
選んでいただいたフレームを適切な状態で掛けられるようにフィッティングを行なう。
フロントの傾斜、テンプルの開き、耳の掛かり具合、、、etc。
様々な角度から調整したうえで、
そのフレームを掛けたときの瞳の中心位置を測定する。
掛けたときに、測定した度数に対する視野を的確に得られるよう、
視力矯正用具としてしっかり機能するように、
瞳孔間の距離、水平、高さ、などを正確にトレースしていく。
選んでいただいたフレームに奇麗にレンズが収まるように。
レンズの厚みが気になる方にはそれがなるべく気にならないように。
美しい見栄えになるように。
フレームの厚み、レンズの厚み、フレームのカーブ、レンズのカーブ、、、etc。
様々な角度から完成を想定してレンズを加工してフレームにレンズを入れる。
シェイプは崩れていないか、全体のバランスをチェックして、
丁番のグリスアップ、調整を行ない、ようやくお渡しできる段階に至る。
ざっと書き出してもこれだけある。
実際はもっと細かい。
眼鏡はオーダーメイド品である。
例え、同じフレーム、同じレンズを使うとしても、
目の状態、頭の形まで全く同じなんてことはほぼあり得ない。
眼鏡はフレームにレンズを入れて初めて眼鏡になる。
フレームを作る人がいて、レンズを作る人がいる。
眼鏡屋はそれらを必要とする人に合わせて、
それぞれを組み合わせて眼鏡という完成品に仕上げる。
テーラーに近い存在かもしれない。
機械的技術の進歩で、
マシンの性能は上がり、
昔は手作業だった部分も今はマシンがやってくれることも確かに増え、
マシンの使い方さえ分かれば仕事ができるのでは?
と思われることも事実あるが、
眼鏡を作ることにおいてそれは間違った認識だと断言できる。
人の手によるひと手間、ふた手間の違いが仕上がりを大きく左右する。
こと眼鏡においては視野そのものに影響が出てしまうことも。
いい機会なので、こんな画像を用意してみた。
これはひと手間かけて仕上げた眼鏡。
これが機械に頼り、モニター上の数値のみで手間隙をカットして作った眼鏡。
水の上に油を垂らしたときのような色の波紋が部分的に見えるのが
分かりますでしょうか?
実はこれレンズの歪み。
次回、このレンズの歪みと、
それを防ぐ「眼鏡屋のひと手間」をテーマに、
珍しく、THE・眼鏡屋!的なアプローチでまいりたいと思っております。
内容が内容だけに、
「お楽しみ!」とは言いませんが、
よろしくどうぞ。
Optical Inada 稲田眼鏡店
Director いなだ ひろ志
商品のお問い合わせ、フレーム修理のご相談等は、下記ホームページよりお問い合せください。
遠方からのご依頼も承ります。
直接お持ち込みのお客様は、問い合せフォーム、メール、またはお電話にて事前にご連絡いただけると助かります。。
新潟県見附市新町1-10-15
Optical Inada 稲田眼鏡店
Mail : info@optical-inada.jp
■HANDLING BRANDS
Vallet cord
"beik"
Micedraw Tokyo
ush
Seacret Remedy
Padma image
Stone-d
DJUAL
MASAHIROMARUYAMA
元 gen
atelier Omame
Line Art CHARMANT
MENS MARK
dirocca
AMIPARIS
RE:build
and more....
新潟、長岡、柏崎、三条、上越、眼鏡修理のご用命は 新潟県見附市 Optical inada 稲田眼鏡店