「 夏の始まり夏の終わり。」
早割も買っていない。
宿の手配もしてない。
今年もなんだかんだで不参加。
そう思っていました。
2週間前までは。
ジワジワと肌で夏を感じる気候になるに連れ、
プレイリストで流れるweezerを聴きながら車を運転していると、
車窓には青空と山にかかる雲が見えるわけです。
完全に苗場が呼んでいる構図です。
この3年間、行かない理由を見つけるのは簡単だったので、
意外と諦めるのは早かった。
でも今年のこのテンションでは行かなければ確実に後悔するやつです。
思い立ってそこから諸々の手配を始め、全て揃ったのが約1週間前。
直前なので、都合上いつもと少し勝手が違う方法ではありますが、
行ってきました。コロナ禍前の2019年以来4年ぶりのフジロック。
雨の降らない、過去一番の猛暑だったのかもしれません。
逆に私は過去一番汗をかかない3日間でした。
長いこと通っていて初めて乗ったドラゴンドラ。
下界とは約10℃違う別世界の超絶快適空間、
「デイドリーミング」というチートを発動。
連日、日中の大半はそこで過ごし、
下りたら夕暮れまで人の居ないピラミッドガーデンでひたすらのんびり過ごす。
そんな圧倒的エネルギー消費活動の少なさ。
2キロ体重が増えてました。
たまたま移動中に通りかかった旧:木道亭で座って聴いた、
ピアノセッション(後にサチモスのTAIHEIだったことを知る)。
夕暮れのE.YAZAWAと宙に舞うタオル。
今回唯一日中に観たライブ+朝イチという普段なら絶対に入場すらしていない時間帯ながら、
どうしても観たかったGEZANの圧巻のステージ。
ライブもやっぱりDIY感満載のLouis Cole。
4年ぶりに夏の苗場に足を運ぶ原動力になったバディホリーを3日間の締めに聴けたweezer。
他にもちょこちょこは齧りましたけど、
しっかり観たライブはそんなもんです。
ライブは過去一観ていないけれど、
充実感はしっかりある。
過ごし方や楽しみ方が違えどやっぱりフジロックはフジロックでした。
フジロックで夏が始まり、
フジロックで夏が終わる。
久しぶりのこの感覚は代え難いものがあります。
Optical Inada 稲田眼鏡店
Director いなだ ひろ志